2025-05-22

2025年の犠牲祭(イード・アル=アドハー)

こんにちは。

どうしてもラマダーン月前後に偏りがちな新月観測の盛り上がりですが、本来的には新月観測は暦全体に関わることです。それが祝祭日の決定とあればなおさらです。

ラマダーン明けの祝祭と並んで「イスラームの二大祝祭」とも呼ばれるもうひとつの祝祭「イード・アル=アドハー」が近づいてきました。一般に「犠牲祭」と訳される祭日です。

Eid Al Adha 2025 in the UAE: Likely dates, holidays, and what to expect

UAEの当局公式ウェブサイトはアラファの日が6月5日、イード・アル=アドハーが6月6日という予測を発表しています。カタールでも休暇期間が正式に発表されました。クウェートのAl Ojairi Scientific Centerはズー・ル=ヒッジャ月(巡礼月)1日の新月は天文計算上5月28日に観測されるとし、したがって6月5日がアラファの日としています。

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Eid Al Adha break will fall over the weekend this year: Here’s why this public holiday won’t shift

UAEでは今年から公的な祝日に関する法が更新されており、ヒジュラ暦が定める宗教的な祝日が週末と重なった場合は別日に移動されることになったそうです(振替休日的な?)

ただし、ラマダーン明けのイード・アル=フィトルと、巡礼月10日のイード・アル=アドハーについては例外だそうで、週末と重なっても平日に振替休日とはならないとのこと。今年のイード・アル=アドハーは現在のところおそらく6月5日の日没からと予測されています。慣習的にはイード・アル=フィトルより長めのイード・アル=アドハーですが、今年は週末と重なりそう。

UAEの場合、それ以外の宗教的祝日に定められているのはヒジュラ暦の正月とマウリド(預言者ムハンマドの生誕祭)などですが、それらが週末と重なった場合は振替休日がもらえるようになるということです。

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In the face of drought, Moroccans support King’s decision to halt Eid al-Adha sacrifices

干ばつが最悪化しているモロッコでは国王がイード・アル=アドハーの屠畜を自粛するよう国民に要請しています。こちらの記事の見出しでは「異例の要請」となっていますが、以下を見ると過去にも何度かこうした要請が行われていたようです。

Timeline of Morocco’s Eid Al Adha Cancellation

1度目は1963年、「砂戦争」と呼ばれる対アルジェリア派兵時で、この戦争は両国の経済に打撃を与え、市民生活への過剰な影響を避けるためとして祝祭の中止が決定されました。二度目は1981年、3度目は1996年で、いずれも深刻な干ばつが中止の理由です。

ジェトロのサイトにレポートがありました:
深刻な水不足を受け、水資源インフラの整備急ぐ(モロッコ)
モハメッド6世国王が水・干ばつ対策加速の必要性を公言

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